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四国経済連合会

女性活躍ロールモデル ~四国の企業で活躍する女性~

女性活躍ロールモデル(タイトル)
地方銀行における様々な女性のキャリア形成の支援

地方銀行における様々な女性のキャリア形成の支援

  • 株式会社阿波銀行
  • 2026.01.07
  • 徳島県徳島市
  • 本店営業部

徳島の地域経済を支え、また徳島の女性活躍推進において先進的な取り組みを進める阿波銀行。地域に想いを持つ社員が多い地方銀行における女性のキャリア形成について、阿波銀行の小林さん・渡邉さんのおふたりに話を聞いた。おふたりのキャリアや阿波銀行の取り組みの変化を伺う中で、女性の働き方やキャリアの考え方が社会的に変化する中での阿波銀行としての様々な試行錯誤や、今後より一層の変化を目指すところ等、様々な話を聞くことができた。

 

〈インタビュー相手〉

■ 小林 美紀(こばやし みき)さん:株式会社阿波銀行。経営統括部 副部長。新卒で入行後、内勤、渉外、マネーアドバイザー等の業務に従事。2019年に支店長に昇格し、2025年より現職。

■ 渡邉 歩(わたなべ あゆみ)さん:株式会社阿波銀行。川内支店長。新卒で入行後、内勤・窓口業務等に従事。育休・産休を経て、経営統括部(新本店のプロジェクト)、新本店のフロアリーダー、福島支店副支店長を経て、2023年より現職。

 

(インタビュー中の渡邉さん(左)、小林さん(右))

(インタビュー中の渡邉さん(左)、小林さん(右))

 

――小林さん、渡邉さんのこれまでのキャリア

小林さん、渡邉さんは、入行後に様々な業務を経験し、今の職責・ポジションに従事している。最初に、おふたりの阿波銀行でのこれまでのキャリアについて、話を聞いた。

小林:生まれも育ちも徳島で、1994年に阿波銀行に入行しました。最初は内勤・後方事務の業務を担い、結婚・出身を経験し、10年程経った後に、外回りの渉外担当になりました。その4年程後に、マネーアドバイザーという預かり資産(株や投資信託や債券の運用商品)の営業を任されました。その後、2019年に初めて支店長となり、現在は経営統括部の副部長として人事を担当しています。営業店や本部を回って人事面談を行うのですが、私が営業店にいたときに、人事に対して思っていたことがあって。「自分のキャリアをどのように考えているのか聞きたい」、「自分がどういうキャリアを歩みたいのか聞いてもらいたい」、「その声をちゃんと人事に反映してほしい」ということです。なので、その時の思いを踏まえ、面談の内容をできる限り反映させたいと考えていて、上司にもそれを伝えて業務に向き合っています。

私のキャリアを形成する上で大きかったのは、マネーアドバイザーをさせていただいたことだと思います。会社として、渉外をしながらマネーアドバイザーもできる人を発掘するということで、当時の支店長が私を推薦してくれて。大変だったんですが、数字が取れることがうれしく、成功体験を積み重ねられ、とても充実した時間でした。支店長も、初めてだったこともあり、好きにやっていいと言ってくれ、自分は営業が好きなんだと心から感じられて、自分の進むべき方向が決まっていった転機だったかなと思います。

渡邉:高校まで徳島で過ごし、関西の大学を卒業した後にUターンし、2002年に総合職で入行しました。初任店で4年半程、内部の事務と外国為替やテラー(窓口)の業務を担当しました。そこで企画の仕事をしたいと思い手を挙げ、営業推進部に異動となり、当時販売が可能になった保険の販売推進企画を担当しました。その後、今の経営統括部の前身の経営品質推進室に異動となり、出産・育休も取得し、復帰して経営統括部に配属となり、現在の新本店の設立プロジェクトに携わりました。2019年に新本店が完成し、店頭フロア全体のサービスと企画を統括するリーダーとして勤務しました。その後、本部勤務が長かったこともあり、福島支店というエリア統括店の副支店長を担い、現在は川内支店の支店長を務めています。自分を含めて7名の支店なのですが、個人営業に特化した支店で、店頭に来られるお客様への対応を通じて、特に若手職員を育成する役割を意識しています。若手がより活躍できるよう、個性に合う強みを伸ばし、長く勤めながら銀行の良さを感じてもらいたいと考えています。また、融資店舗の副支店長も務めており、女性支店長向けの融資研修にも積極的に参加しています。

私は、リーマンショックの経験が最も大きかったですね。当時は保険の販売推進を担当していたのですが、保険が続々と販売休止になり、代表電話へのクレームの対応で、電話を受ける度に怒られ続ける毎日でした。マネーアドバイザーが集まる会議で、みんなが涙しているのを見て、「私の仕事はお客様や職員に悲しんでもらうための仕事じゃないのに」と大きなショックを受けました。その後、売れる商品をつくるために企画をいろいろと進め、上司や役員も企画を後押ししてくれ、ようやく営業店やお客様のためになったと感じられたときはうれしかったですね。また、育休を明けて復帰したときに、新本店の設立プロジェクトに声をかけてもらったり、チャンスを与えてくれる阿波銀行には感謝の気持ちが大きいです。

 

(お話を伺った小林さん)

(お話を伺った小林さん)

 

――阿波銀行における女性行員としてのキャリアの苦労

阿波銀行では、2024年に人事制度を大きく改定した。住居から通える範囲にしか異動がないエリア総合職を総合職に統合し、総合職・専門職(新設)・オフィス職(新設)の3コースとし、総合職の転居を伴う転勤は原則本人の同意を得た上で実施する形とした。エリア総合職はほぼ全員が女性で、総合職に統合することで、性差に関係なく、活躍しやすい環境を整えることを目指している。小林さん、渡邉さんに、阿波銀行における女性行員としてのキャリアという切り口で、更に深掘りして話を聞いた。

小林:渡邉支店長は総合職で入行していますが、私はエリア総合職といういわゆる一般職で入行しています。銀行の一般職は窓口業務や後方事務のイメージが強く、徐々にマネーアドバイザーや渉外も担う形に変化はしてきたんですが、どれだけ頑張ってもエリア総合職では総合職の役割になることが難しいと感じていました。「女の子なんだから、ならなくていいよ」とも言われたことがあります。天井があるというか、同じように見てもらえないというか、認めてもらえないというか、そこにはすごく苦労しました。当時から本部や支店長に対して、「エリア総合職も総合職に転換して職種を一本化してほしい」という要望・働きかけは行っていました。人事制度が改定となったことで、やはりモチベーションが上がったことが変化だと思います。私自身は、「同じ仕事をして何でこんなに違うんだろう」とずっと思ってきたので、人事制度が変わって「やった!これでももっと頑張れる」と率直に思いました。メンバーにも周知し、一体感を持って頑張ろうと伝えたり、やりたいことができると伝えたり、モチベーションのアップにつながったと思います。

女性のキャリアでここ最近に変化を感じることは、総合職への職種の一本化という変化もありますが、女性の役席、管理職や支店長、外部への出向者等が増えてきたことが大きいと思います。女性がやりたいことができる環境がだいぶ広がってきた実感はあります。ただ、主要な部門や役割は男性であった方が良いという雰囲気がまだ残っているところもあります。優秀な女性の行員はたくさんいて、女性の部長や課長をもっとたくさんつくっていかなければいけないと思いますね。現在はまだ女性がその役割やポジションの経験を多くは積んでいないので、いきなりはうまくいかないかもしれませんが、どんどん経験を積んでもらい、女性の部長・課長を増やしていかないとと思います。

渡邉:私は社内結婚だったのですが、当時社内結婚の場合は女性が辞めるのが当然という風潮がありました。特に総合職同士で結婚した場合、ほとんどの場合で辞めています。出産して育休明けの2年目・3年目ぐらいまでは、仕事を続けるかどうかで主人とも喧嘩になったこともあり、大変な時期だったと思います。とにかく限られた時間でやることをやるよう徹底し、周りの目は気にしないようにしていました。また、育休に入る前は企画の仕事だったこともあり、違う人が同じことをやれるようになることで、自分のポジションが無くなっているかもしれないという不安が強くありました。実際に育休を終えた後に業務に戻ると、自分の戻る場所はまだあると安心できました。何もかも自分じゃなきゃいけないわけではなく、背負い過ぎず、子どもと仕事の両立の割合をどうつくっていくかを試行錯誤した期間だったと思います。

ここ最近の女性のキャリアの変化でいうと、今の若い世代の社員は、ワークライフバランスをすごく重視するようになったと感じています。私たちが若い頃は、男性の上司がおむつを替えたことがない人も多い世代だったので大きな変化だなと。また同期で競い合うよりも大事な生き方があるという考えを持っていて、私たちの世代も変わっていかなければいけないと感じています。一方、まだアンコンシャスバイアスを感じるのは、取引先のお客様から、「担当を男性に変えてほしい」という声があることです。男性経営者からすると、女性に相談しにくい悩みがあったり、男性ならゴルフやご飯に気軽に誘えるけど女性にはできなかったり、ということがあるのかなと。そこはやり方を変えれば良いんですが、そういうお付き合いはまだ変わっていないところもあるので、社会的にもっと変わってほしいと思うところです。

 

(お話を伺った渡邉さん)

(お話を伺った渡邉さん)

 

――阿波銀行における女性のキャリアを支援する取り組み・制度

阿波銀行では、女性行員が活躍する場を広げ、女性の視点で商品やサービスの向上に取り組む「AWA dONNA(アワ ドンナ:“阿波女(あわおんな)”とイタリア語で女性を意味する“donna(ドンナ)”が由来) ※詳細は下述」、そこから派生した妊娠からの職場復帰、研修や託児サービス、育児に関する情報提供等を通じ、母親であるAWA dONNAの仕事と家庭の両立を支援する「ママWA dONNA(ママワ ドンナ)」、融資業務を集中的に学び、事業性融資業務に強い女性行員の育成を図る「LIT(リット:Loan(融資) Intensive(集中的な) Training(トレーニング)の略称)」等、様々な女性のキャリアを支援するプロジェクトを進めている。

小林:男女とも総合職の社員がほとんどになった中で、キャリア形成のために年間60種類以上の研修(約200日)を用意しています。融資の研修、渉外の研修等、業務ごとの研修を初級・中級等の段階に分け、きめ細かく用意しています。少人数でやりたい人が集まる形の研修なので、細かいことを聞けたり、悩みや課題の共有の場になっていると思います。

公募制度も開始して、新しい業務やポジションに手を挙げてチャレンジできるように支援しているのですが、まだ応募数が多くないことが課題ですね。公募に手を挙げて異動すると、注目されるので、責任を伴うと感じたり、力がないから難しいと思ったり、遠慮することが多いのかもしれないです。若い子たちは、失敗を嫌がる気持ちが強いように感じ、それが裏目に出ているところもあるのかなと。面談になると、「あの仕事がしたい」とか「こういうキャリアを歩みたい」と言ってくれるんですが。

これから注力したいところでいうと、先ほど話したことと重なりますが、主要部署の女性の部長職・課長職を増やしていきたいと考えています。管理職が少ないと、女性の意見がなかなか通りにくいところも少なからずあり、女性目線を反映するためにも、主要部署に女性を登用していくことが大事だと思います。そのために、40代前半ぐらいまでに、様々な部署の経験を積んでいることが大事だと思います。いきなり管理職になって経験の乏しい領域も含めて様々な判断をするのは難しいですし、歩みたいキャリアを支援しながら、同時に様々な経験を積むことを両立させてあげることが大切だと思いますね。営業店だけでなく本部の経験もして、阿波銀行の事業の全体像を理解し、阿波銀行全体でこうしていこうという考えを持ち、主要な部門に登用となったときに活躍できる人を増やしていければと。

渡邉:いろいろな部署を経験して、他行の話も聞く中では、特徴的なのはAWA dONNA(アワ ドンナ)の活動かなと思います。妊娠出産を経た女性社員が集まってスムーズに復帰できるための支援をしたり、女性自ら考えより良いキャリアを形成するための新しい制度がいくつかできています。女性ならではの目線で男性からでは出てこないところかなと思いますし、自分たちで生み出している自負も持てていると思います。融資を集中的に学ぶLIT、融資担当者だけで話し合う機会や横のつながりをつくる機会等、いろいろな施策にも派生しています。人事制度が大きく変わるだけでなく、マイナーチェンジしながらできるところから女性に合う制度や施策を整えていっていると感じます。徳島の女性はよく働くというところは、他の県にはない強みだと思っていますね。

業務別の研修が充実したことによって、若手の職員が今の業務に加えて新しいスキルを身につけたい場合に、初級研修をキャリア開発のきっかけにすることができます。また、勤続の節目ごとのキャリア研修も力を入れていて、日々の仕事や経験のない業務への向き合いについて、同期とコミュニケーションを取れたりアドバイスを得られる機会はとても大切だと思っています。

これまで女性のキャリアは個人営業が中心で、個人営業を続けた後に急に役席になって、経験が乏しいのに権限を持つという流れを見てきました。人事制度の変更によって、女性がいろいろなキャリアを築けたり、手を挙げられるようになったのはとても良いことだと思います。若い社員たちは、「こんなキャリアやポジションに進むためには何が必要ですか」と明確に聞いてくるので、私も「それならこういう勉強や経験をした方がいい」と伝えています。キャリアに対してチャレンジしてくれるようになったと感じます。今の新入行員は全員が総合職で入行するようになって2年目になり、男女ともに法人営業を担当したいという人が増えています。法人営業を担当する女性が増えることで、より幅広く厚みのあるキャリアになっていくと思うので、男女で完全にフラットに異動やキャリア形成ができる組織により近づいていければと思っています。

※AWA dONNA(アワ ドンナ)
女性行員が活躍する場を広げ、女性の視点で商品やサービスの向上に取り組む活動で、2014年7月から開始。阿波銀行で働くすべての女性職員を「AWA dONNA」と総称し、女性が自らの手でより輝くためのプロジェクトを展開する。
※“阿波女(あわおんな)”とイタリア語で女性を意味する“donna(ドンナ)”が名称の由来。
2014年から毎年7~9名の女性職員が集まり、定期的なミーティングで銀行サービスの企画(両立支援キャリアデザイン・キッズクラブサービス等)を行い、本部各部も交えてミーティングをした上で、役員との対話も実施。

■目的

  1. チャレンジ精神旺盛な女性職員の活躍の場を広げ、組織風土の改革を行う。
  2. 女性のアイデアを活かし、新しい発想で顧客価値を創造し、お客さま感動満足を向上させる。
  3. また、女性の視点からワークライフバランスの実現、キャリアパスについて考えていく。

■概要

(1)「AWA dONNA」について

当行で働くすべての女性職員(※ai-moを含む)を「AWA dONNA」と総称する

(2)「AWA dONNA」活動

女性が自らの手でより輝くための環境づくりを展開する。

  1. 各職場のありがとうカード等から活躍する女性を紹介し、褒め合う風土を醸成する。
  2. あわぎんフォーラムを活用し、結婚、妊娠、出産をしている女性職員に育児に関する情報共有を行っていく。
  3. 「Team AWA dONNA」を結成し、様々なテーマで話し合い、改革案を提案する。

(3)「Team AWA dONNA」

  1. 高い意欲を持ち、チャレンジ精神旺盛な女性職員を募集。「Team AWA dONNA」として様々なテーマについて話し合い、女性ならではの視点で考え、改革案を提案する。
  2. メンバーは固定せず、テーマごとにメンバーを入れ替える。公平感のある全員参加型のプロジェクトとし、年齢、職階の垣根を越え、自由な意見を経営戦略として提言していく。

(4)顧客価値創造に向け、行内だけでなく対外的にも発信していく

 

女性活躍推進への取り組み

――若い世代の育成への意識、地方銀行における世代間の境遇差による難しさ

最後に、若い世代の育成やコミュニケーションにおいて大切にしていることについて、話を聞いた。その中で、人事制度の転換等を経ながらも、女性社員の世代間における境遇の違いや苦労も語られ、これからの地方銀行の女性のキャリアのひとつの難しさも垣間見られた。

小林:若い世代とのコミュニケーションでは、絶対に目を見て挨拶をすることを大切にしています。挨拶ができない=コミュニケーションができない状態と認識していて、挨拶のやりとりで体調や調子が分かるので、調子が悪そうな子には声をかけたりします。あとは食事の時間も大切していますね。支店長時代には食事に行く時間を毎日変えて、全員とご飯を食べる時間をとれるよう工夫しています。食事の時間は楽しい時間なので、いろいろなコミュニケーションが図れ、仕事の話題でも本心で話せるように感じています。

また、研修の参加をサポートすることに加え、特に社外の場で他の金融機関との横のつながりを深めさせてあげたいと考えています。自分と違う考え方の人に触れることで、いろいろな情報も入ってきて、新しい刺激を入れて、成長できると感じていて。そういう機会はどんどん参加させてあげたいですね。

渡邉:仕事に対してどういう姿勢かは人それぞれなので、トータルでその社員のことを把握しないと、その人の強みを引き出せないと思っています。プライベートも含め、全体としてどういう子か、何を考えているのか、何を大事にしているのか。さりげない会話等を通じてひと通り把握できるように意識しています。できるだけ、自分の席ではなく、その子の席に行って、隣に座って同じ目線で話すということを心がけていますね。

若い社員は、強みを磨く時間だと思うんです。いろいろな経験を積むのはもちろん、自分の得意なこと、他の人と違う強みはここだと早く見つけて、成功体験をして自信をつけられることが1番だと思います。強みを早く見つけられるサポートを、いろいろな業務を見てきた経験もあるので、いろいろな形でキャリアのアドバイスができればと思っています。

また、特に阿波銀行では、30代・40代の年代の人たちの意識をもっと前に進めて変えていかないといけないと感じています。この世代は、一般職で入行して総合職に転換した方もおり、総合職がほとんどの20代とも違う世代です。いろいろな社会の変化も経て、1番頑張ってきた世代なんですが。

小林:職種が変わった方は、新たに総合職としての仕事をしないといけなくなったことに加え、下の世代で総合職として入ってきた社員たちと育てる役割も担います。下の世代は法人営業もして好きなキャリアにチャレンジする子たちである一方で、そうではなかった世代の人たちが上司になります。支店長クラスになると、目線は揃っているんですが、30代・40代のこうした層の意識ですよね。こういう人たちが支店長を目指していけるように、この世代を強くしていければ、より阿波銀行の組織が強くなると思います。頑張って続けてきた世代なので、まだ更に頑張れというのは非常に負荷が大きく難しいところではあるんですが。ここに対してどうするかは、阿波銀行としてまだ課題というか、動けていない部分はあるかなと思います。正直、総合職への職種転換で、「元のままが良かった」という人もいます。総合職になることで、「責任を背負いたくない」「プラスアルファで何かしないといけないのが嫌だ」と思う方もいて、難しいところですね。

渡邉:この世代は、女性の総合職も少ないですし、少ない上に結婚をすると退職する風土も残っており退職が多いので、30代・40代の女性行員自体がまず少ないんですよね。大変だった世代ですが、もう一段頑張って意識を変え、「自分のときはこんなこと言えなかった」と省みるだけでなく、若い世代に言わせてあげるムードをつくっていくことが大切だと思います。支店長には言えなくても、その下の30代・40代の世代には言えるようになれば、もっと会社のムードが良い方向に変わっていく気がしています。今はこの世代に遠慮しているところもあるのかなと感じ、変えていかないといけないところかなと思いますね。

この世代の行員に対しては、とにかく次のキャリアの意識づけを大切にしています。今の目標の延長線上だけでなく、もうひとつ上の目線での目標を意識してもらう。この世代になれば、細かいところまで全て覚える必要はなく、キャリアを広げるためには概要を理解することが大事なので、そのサポートをしたいですね。ただ、先ほど話したように、もっと強化しないといけないのはマネジメントの部分、そしてひとつ上の職位を目指すチャレンジをしていく大切さと伝えています。

 

(お話を伺った小林さん(左)、渡邉さん(右))

(お話を伺った小林さん(左)、渡邉さん(右))

 

 

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制作:四国経済連合会
取材:一般社団法人四国若者会議
取材場所:本店営業部